会長あいさつ
応用物理学会は,1930年に「応用物理談話会」として設立され,1946年には「社団法人応用物理学会」,そして2011年には「公益社団法人応用物理学会」として活動を展開しています.この間,時代の変遷と共に本会が関連する学術分野は広がり,またその境界も常に変化し続けて来ています.物理に根差しながらも,様々な学術分野との境界を越えて,産業と社会に貢献することが本会の役割と考えています.
学会運営においても,歴代会長の下で,機関誌,講演会,論文誌,会員サービス,財務,広報,国際化などの全ての切り口において,様々な改革が行われてきました.年二回,春と秋に開催される学術講演会では,国際化への対応も始めています.最近では,親しみやすい運営を心掛けて様々な試みを行っており,多くの会員の方々から好評価を得ていると同時に,展示参加企業からも出展する価値のある学術講演会という声も頂戴しています.機関誌「応用物理」もこの数年間で随分と変わってきました.専門的な内容を他分野の会員にも分かり易く,関連分野の基礎と応用を初心者にも分かり易くといった工夫がいたるところになされています.さらに,インダストリアルチャプター,スチューデントチャプター,若手チャプターなども設立し,学会活動の多様化も進めています.
学会は,会員の皆様方の積極的な参加や活動展開によって支えられています.会員の皆様方のご協力とご支援を頂戴しながら,学術講演会や学術誌出版,支部,分科会・研究会・新領域グループなどの活動の一層の活性化に努めていきます.
応用物理学会 会長
名城大学 大学院理工学研究科 教授
